排ガスは発電所の周囲に滞留しないのですか?

煙突から大気に放出された排ガスは、大気拡散効果により拡散希釈されますが、特殊な条件下では、周囲に滞留する可能性があることが知られています。

代表的な現象として、ダウンウォッシュ現象とダウンドラフト現象があります。

 ・ダウンウォッシュ現象:風速が煙突排出速度の1/1.5以上になると発生する可能性あり。
 ・ダウンドラフト現象:煙突の高さが建屋高さの2.5倍以下のとき、発生する可能性あり。

ダウンウォッシュ現象については、発電所計画地の過去1年間の風況実測値によれば、ダウンウォッシュ現象が出現する条件が揃うのは1年8,760時間のうち4時間程度で、年間発生確率は0.05%に過ぎません。

万が一発生した場合でも、環境基準または短期暴露指針を満足するよう施設仕様を計画します。

また、ダウンドラフト現象については、G-Bio石巻須江発電所の煙突の高さは40m、建屋の最大高さは15mですので、煙突は建屋の2.67倍の高さでありダウンドラフト現象を引き起こす2.5倍以下には当たらないため、発生しないものと予測されます。