G-Bio石巻須江発電所事業においては、発電事業だけではなく、地域での他の派生事業への展開を構想しております。地元企業が主体となって行うため、地域産業の創出につながります。現在その実現可能性を模索中の構想をご紹介いたします。

なお、各事業の実現のためには地域と協力していくことが必要不可欠となります。ご意見・ご要望やご提案がございましたら、広く当社までお寄せください。


発電所のエネルギーを活用した事業(地域への熱供給)

G-Bio石巻須江発電所は、ソーラー発電所や風力発電所のように、再生可能な電力供給のみができる発電所ではありません。ディーゼル発電の際に発生する熱が、化石燃料を使用しない環境価値の高い熱源として供給できる発電所です。

石巻須江発電所から供給される熱源の活用により、熱利用していただく皆様の事業における環境価値も大幅に改善します。

当社ではこの熱源を活用して、地元の皆様と共に創出できる事業展開を検討しておりますので、ここで環境価値の高い熱源が活用されている事業の実例を以下にご紹介します。

施設園芸農業

発電所の熱を地元農家の温室ハウスに供給することを検討しています。温度管理を柔軟に行うことができるため多彩な園芸作物を栽培することができ、地元農家の利益につなげられるのではないかと考えています。

また、発電所から熱のみならずCO2も同時に送り、温室ハウスなどで農作物の育成促進に活用(トリジェネレーション)できないでしょうか。
実現のための体制構築に向け、当社は、地元農家・企業、自治体、研究機関などとの協力を希望しています。

野菜類

花き

果物

水産養殖

発電所からの温熱エネルギーを栽培漁業や養殖漁業に用いることも考えられます。

これらの研究を手掛けている大学などの機関と双方向的に協力・支援を行い、産学官連携で事業化の道を探りたいと考えています。

冷熱用の熱源としての利用

発電所の温熱は、冷熱に変換して利用することも可能です。

これを地元事業者に供給し、冷凍・冷蔵倉庫での利用や、夏場に出回らない果物の栽培、冬場の高原野菜の栽培などで利用いただくことが考えられます。

工場での温冷熱の利用

上記の温熱・冷熱は、製造業などの工場でも大きな需要が見込まれるところです。
当発電所より地元の工場に温冷熱を供給できれば、化石燃料の使用削減となり、CO2の排出削減につながります。

景気や国際資源価格の変動の影響を受けない温冷熱エネルギーの供給により、地元産業の強靭化に貢献できるのではないかと考えています。

供給先の工場の例のひとつとして、複数の需要先への料理の提供を行う集中調理施設であるセントラルキッチンなどがあげられます。
セントラルキッチンにより、病院、福祉施設や外食産業へ大量の料理が提供でき、味の均一化、提供先の厨房現場の業務削減や効率化の実現につながります。

希望する地元企業にセントラルキッチンを運営いただき、そこに発電所からの熱を供給することができれば、製造原価の低減や提供先の病院・福祉施設などの収益改善が期待できます。

また、地元食材を積極的に仕入れて使用することで、食材の地産地消を図り地元農家の収益向上にも寄与することができます。


尿素水の製造・販売

環境性の高い尿素水の製造と地域のトラック・バス・農業機械・建設機械・船舶への安定供給が可能です。


CLTの活用による県産材の需要創出

CLT(Cross Laminated Timber/直交集成板)は、ひき板を並べた層を、板の繊維方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネルで、断熱性や耐火性、耐震性、遮音性に優れています。また、高い寸法安定性が得られ、プレファブ化による工期短縮も期待できます。

G-Bio石巻須江発電所では、一部の施設や派生事業の施設の建材として、CLTを活用することを検討しています。

CLTには、スギなどの針葉樹が用いられますので、県産木材製品の普及が進むことで、森林整備が促進され地域環境の保全が図られます。

提供:一般社団法人日本CLT協会

当ページに記載する各事業は、当社がG-Bio石巻須江発電所事業より派生する事業として地域主体による実施の可能性を検討しているものであり、実施が確定しているものではありません。検討の結果、実施に至らない場合もあります点にご留意ください。